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[今月のDDBJトピック(2008/05)] 第21回国際実務者会議が三島で開催

DDBJ/NIG(国立遺伝学研究所), EMBL-Bank/EBI(欧州バイオインフォマティクス研究所), GenBank/NCBI(米国立バイオテクノロジー情報センター) の3大国際 DNA データバンクは,INSDC; International Nucleotide Sequence Database Collaboration として国際塩基配列データベースの共同構築と運営を行なっています。3バンクは,生物学の発展に伴って発生するデータ項目や内容の追加・削除・更新など,バンク活動の実務について協議するため,DNAデータバンク国際実務者会議を毎年1回開催しています。1988年7月にドイツのハイデルベルグで第1回が開催されて以来今回で21回目となります。 開催地は,日(NIG),欧(EBI),米(NCBI)の持ち回りとなっています。

2008年の第21回国際実務者会議は,5月20日-22日に国立遺伝学研究所(静岡県三島市)で開催されます。通信技術が発達した昨今では,国際会議といえども,参加者は自国に居るままインターネットなどを介して議論を行なうものも少なくありませんが,国際実務者会議では,必ず3バンクの実務担当者が多忙なスケジュールを調整して一堂に会し,通常3日間にわたり集中討議を行ないます。この形式により,出席者全員が互いに知り合いになり,時には厳しい議論も友好意識のもとで繰り広げられます。20年以上も続いている根拠の一つは,この友好関係にあります。

会議では,常に生物学の発展ならびに登録者や利用者のニーズに留意し,これに応えるような対応をとっています。その結果,これまでに,遺伝子中心から遺伝子とゲノム両方を考慮した登録対応に移行し,配列長制限の撤廃,第三者によるアノテーションの許可大量登録に対応する新しい配列分類の設定といった事項などが議論され決定されてきました。また近頃の非タンパク遺伝子研究の隆盛を反映して,ここ数年来は,RNAに関する新規事項の追加が必ず検討議題にあがっています。さらに,研究動向を少し先取りした議論も行われます。例えば,新世代のシークエンサーが研究のあり方やデータの形に与える影響についても議論してきています。そして,この会議での決定に基づいて,3バンク共通のアノテーション規範である Feature Table Definition の改訂も毎年行なわれており,通常,1年以内に公開データベースに改訂が反映されることになります。

今年三島で開催される21回実務者会議についても,現在その議題の作成が進行中ですが,今回もまた多くの議題が提案されており,より良いデータバンク活動へ向けて白熱した議論が展開されることが予想されます。

この実務者会議での決定事項は,DDBJのホームページ(DDBJメールマガジンドキュメントのページ)や DDBJ/CIB Report にて報告されます。この報告は,塩基配列の登録だけでなく,各種データベースの利用に際しても有用ですので,是非ご参照ください。

参考:
icm2000 icm2006 icm2000

2008年5月9日