米国疾病対策センター(CDC) は,4月14日,重症急性呼吸器症候群(SARS)の原因と考えられるコロナウイルス のゲノムをシークエンスしました。 この配列データから,重症急性呼吸器症候群 (SARS)の原因である SARS コロナウイルスは,今までに確認されていない新種のコロナウイルスであることを確認しました。
世界保健機関(WHO)は,4月16日に,「重症急性呼吸器症候 (SARS) の原因は,コロナウイルス科に属し,ヒトのあいだでかつて見られたことの無い病原体(新種のコロナウイルス)である」と発表しました。
SARS コロナウイルスのゲノム長は 29,727 塩基です。ゲノムの構成は他のコロナウイルスに似ています。

DDBJ/EMBL/GenBank では,4月14日に CDC が決定した SARS コロナウイルス(アクセッション番号:AY278741)を公開しています。 また,それ以前に公開していたコロナウイルス(アクセッション番号:AY274119)は, SARS コロナウイルスとは別系統のものです。
DDBJ の getentry からも検索できますので,どうぞご利用下さい。