国立遺伝学研究所(静岡県三島市,所長代行:小原雄治,以下 遺伝研)と 富士通株式会社(代表取締役社長:黒川博昭,以下 富士通)は,次世代データベースシステムを共同で開発研究し,バイオ分野のデータベース技術における世界のデファクトスタンダード化を目指すことで合意しました。

遺伝研の生命情報・DDBJ 研究センター(センター長:五條堀孝,以下 DDBJ)は,欧州の分子生物学研究所 (EMBL) と米国の国立バイオテクノロジー情報センター (NCBI) とともに三大国際 DNA データベースを運用しております。 ポストゲノム時代を迎えてデータベースそのもの,およびデータベースの開発・運用技術の重要性はますます高まっています。
DDBJ が扱うデータ量はすでに3500万件,398億塩基に上り,2年で2倍以上の勢いで増加しています。 このような状況下で一日一万件以上のアクセスに対応するため,データベース検索の高速化が目下の大きな課題となっています。

今回共同開発するシステムは,富士通製の XML データベース検索システム「インターステージシュンサク(Interstage Shunsaku)」を基盤技術として採用し,この発表に先立って開発したプロトタイプでは,既に現行システムと比べて100倍以上の高速性を実現しています。
富士通と DDBJ は,先進情報技術を必要とするバイオ分野を大規模で複雑なデータ処理技術の格好の実践的試験の場として捉え,次世代バイオデータベースシステムを共同で研究開発していきます。

なお,このシステムのプロトタイプ版は,DDBJ を通じて,本年中に全世界に向けて一般公開する予定です。

富士通の記者発表