イネゲノムは,既に2004年12月に,日本を中心とする国際イネゲノム配列解読コンソーシアム (IRGSP) によって,「日本晴」ゲノムの完全解読が終了していましたが,その後同コンソーシアムは,解読されたゲノム配列情報を基に解析をおこない,その結果が8月11日発行の英科学誌 Nature (vol.436, pp.793 - 800; Aug.11, 2005) に発表されました。
独立行政法人農業生物資源研究所(茨城県つくば市)と社団法人農林水産先端技術産業振興センター(東京都港区)によると,解析の結果,イネの遺伝子は3万7544個,全体の71%は既にゲノムの解読が完了している双子葉植物のシロイヌナズナ (Arabidopsis thaliana) と共通しており,8%は双子葉植物にはない,イネなどの単子葉植物に特有のものと思われます。
このゲノム配列情報は,国際塩基配列データベースにアクセッション番号 AP008207 - AP008218 で登録されており,DDBJ の getentry で取得することができます。
International Rice Genome Sequencing Project には,Annotation and Analysis 担当として,CIB-DDBJ より五條堀孝(生命情報・DDBJ 研究センター長),岩間久和(2004年10月まで所属。現:香川大学総合情報基盤センター助教授)が参加しており,上記論文にも名前が掲載されています。
(参考)