第37回 INSDC meeting report 2024年6月4～6日米国ベセスダ

International Nucleotide Sequence Database Collaboration (INSDC) は、その共同事業の運営・推進を図るために、年１回、会議を開催しています。
2024年は 6月4日～6日に NCBI で開催され、運営上の実務的な問題を討論しました。
会議の報告を以下にまとめました。

検討事項と今後の課題

INSDC メンバーシップ拡大

INSDC の Founding Member はウェブサイト https://www.insdc.org/ を更新し、関心をもつ団体に対して INSDC に参加する方法を説明しています。
INSDC はその活動を担うにふさわしい塩基配列データベースに参加を呼びかけるため、正式な Founders Arrangement と Membership Arrangement をウェブサイトで提供しています。

参照: 新規メンバー参入を見据えて INSDC ウェブサイトを更新

サンプルを採集した場所と日時の記載を必須化

サンプル採取について場所と日付記載を必須化することに関する実務上の問題を 2022 年から検討してきました。
2024 年12月から、本格的に記載を必須化することを予定しています。

参照:

TPA:experimental および TPA:inferential の新規登録を休止

Third Party (TPA) データに関して、その登録過程の複雑さと、データ解析に用いられる技術の変化に伴い、 2025 年 1 月以降、TPA: experimental および TPA: inferential タイプの新規登録を行いませんので、ご注意ください。
TPA-assembly に関しましては、引き続き新規登録を受け入れます。

参照:

Feature と Qualifier の記載則改訂

/country qualifier は /geo_loc_name に名称変更しました。
参照: 2024 年 6 月より /country qualifier を /geo_loc_name に名称変更
下記の qualifier は、今後、新規登録では記載できなくなります。
/clone_lib, /identified_by, /pop_variant, /sub_clone, /sub_strain, /tissue_lib
２つの qualifier /bio_material と /specimen_voucher の統合を検討しています。