AMED Genome group sharing Database
概要
AMED Genome group sharing Database (AGD) は個人レベルの遺伝学的なデータと匿名化された表現型情報を保存し,プロジェクト内やグループ内におけるデータの共有を可能にするデータベースです。 DDBJ センターと 科学技術振興機構 NBDC 事業推進部 (NBDC) は個人情報の保護に配慮しつつヒトに関するデータの共有や利用を推進するために公開 (非制限公開および制限公開) を前提としたデータの共有を推進してきましたが,データの公開に先駆けて,プロジェクト内やグループ内におけるデータの共有を可能にするため AGD の運用を 2017年2月1日から開始しました。
AGD は DDBJ センター,日本医療研究開発機構 (AMED) と NBDC との連携の下,DDBJ グループクラウドサービス上で提供されています。 AMED データシェアリングポリシーでは NBDC ヒトデータベースでの「制限公開」「非制限公開」に加え,「制限共有」という新たなデータシェアリングの方法を定めており,より早い段階でのデータシェアリングを可能としており,この制限共有データの登録先の一つとして AGD が指定されています。
AGD へのデータ提供およびデータの利用についての審査は NBDC ヒトデータ審査委員会が実施します。
データの利用
利用者のデータ利用の可否については NBDC が審査を担当します。利用者は NBDC に制限共有中のデータ利用を申請し, AGD は NBDC からの利用承認連絡を受け,利用者にデータへの安全なアクセスを提供します。
データの登録
AGD は NBDC でデータ提供を承認された匿名化されたデータだけを受け付けています (ヒトを対象とした研究データの登録について)。登録者は NBDC に AGD へのデータ提供を申請し, NBDC からデータ提供の承認連絡を受けた登録者は AGD に連絡します。 AGD チームはその連絡を受け,登録者に登録手順を別途案内します。
データの受領後,AGD はデータベースへの格納のためにデータを処理し,同時に投稿されたオリジナルなファイルを保存します。 AGD では多岐にわたるデータを受け付けており,アレイと新世代シークエンサーからの生データ,遺伝子型・構造変異,統計解析などの解析処理されたデータを保存しています。 また,AGD はサンプルの表現型についてのデータをも登録しています。